今回の人事で表舞台から去る人材もいる。それがここ数年、IntelのPCクライアント事業本部を引っ張ってきた、ムーリー・イーデン副社長だ。イスラエル出身のイーデン氏は、2001年のIDFで、Pentium Mプロセッサの開発責任者としてビデオで登場(別記事参照)し、それ以降“Baniasの父”として、報道関係者の間でちょっとした有名人になった。Banias系列のプロセッサはCore 2 Duo世代で、ノートブックPCだけでなく、デスクトップPC、さらにはサーバーまでもカバーするようになり、現在でもIntelの主力プロセッサはこのBaniasの延長線上にある製品だ。
そのイーデン氏は、渡米してIntelのノートブックPCのマーケティング責任者になり副社長に就任、さらに2010年からはノートPC、デスクトップPC、両方を統括するPCクライアント事業本部の事業本部長として、IntelのPCマーケティングを引っ張ってきた。そのイーデン氏は今回の人事異動で、グローバルな表舞台から姿を消し、母国イスラエルに戻り、イスラエルでのIntel現地法人や研究所などを統括する立場となる。なお、イーデン氏の後継には、これまでIntelのサーバー事業(データセンター事業本部)の事業本部長だったカーク・スコーゲン副社長が就任する
イーデン氏は、筆者のような報道関係者にも人気があっただけでなく、PCメーカーの関係者からも人気があった。というのも、イーデン氏が単なるマーケティングトークではなく、テクノロジーも含めた話ができたからだ。それだけに報道関係者からも、PCメーカーの関係者からも彼がイスラエルに帰ってしまうことを惜しむ声は多い。